【懐かしシリーズ】スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー
『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』は、1995年に任天堂からスーパーファミコン向けに発売されたアクションゲームです。前作の『スーパードンキーコング』で好評を博したレア社の開発によるこの作品は、さらにパワーアップしたグラフィックと音楽、そして新たなゲームプレイ要素で、多くのゲーマーにとって「名作中の名作」として評価されています。

ゲーム概要
本作の物語は、ドンキーコングがクレムリン軍団にさらわれたことから始まります。主人公はドンキーの甥であるディディーコングと、そのガールフレンドのディクシーコングです。ディディーの素早い動きとディクシーの髪の毛を使ったホバリング能力を駆使して、全8つのエリアを冒険し、最終的にドンキーを救い出すことが目的です。プレイヤーはこの2キャラクターを交代で操作し、異なるアクションを使い分けながらステージをクリアしていきます。
ゲームには1人プレイモード、2人協力モード、そして2人対戦モードがあります。協力モードでは、プレイヤー1がディディーを、プレイヤー2がディクシーを操作し、一緒にステージを進むことが可能です。また、対戦モードでは、2人が別々に操作し、どちらが先にステージをクリアするかを競う仕様です。
グラフィックとサウンド
レア社の技術力は、前作をさらに上回る美しいCGグラフィックに結実しています。各ステージは海賊船、溶岩、ジャングルなどテーマが豊かで、それぞれのステージに応じた環境音が加わることで、まるでその場にいるかのような臨場感を演出しています。BGMも非常に高い評価を受けており、特に「Stickerbush Symphony」などはファンの間で名曲として名高いです。このような視覚と聴覚の両面からのアプローチが、プレイヤーを引き込む大きな要因となっています。
ゲームプレイとやり込み要素
『スーパードンキーコング2』は、アクションゲームとしての完成度が非常に高く、ステージごとに異なる仕掛けやギミックが満載です。プレイヤーは各ステージでバナナやコイン、隠しアイテムを集めながら進行します。これらの要素をすべて集めた際には、達成率が102%に到達します。通常の100%を超える達成感が、やり込みプレイヤーの心を掴んで離しません。
ゲームの難易度は適度に設定されており、序盤は簡単なステージで残機稼ぎがしやすく、後半になると挑戦しがいのある手応え十分な難易度になります。各ステージはアイデアに富んだ仕掛けが施されており、プレイヤーを飽きさせることがありません。例えば、風や水流といった環境要素がプレイに影響を与える場面もあり、戦略的なプレイが要求されます。

キャラクターの個性とバランス
本作では、ドンキーコングが操作キャラクターとして登場しないことに対して一部のファンからは不満の声もありますが、その分ディディーとディクシーのキャラクター性が際立っています。ディディーは素早く軽快な動きが特徴で、反対にディクシーは髪の毛を使って滑空するという独自のアクションが可能です。この2人の特性をうまく活用することで、ステージ攻略がより楽しくなります。どちらのキャラクターを使うかによって攻略法が変わるため、プレイヤーはその場の状況に応じた適切な選択が求められます。
プレイ感想
- グラフィックと音楽の融合
ゲームの各ステージにおけるグラフィックとサウンドのクオリティの高さは、スーパーファミコンの枠を超えており、非常に満足度が高いです。特にBGMの完成度が高く、耳に残るメロディが多いのが魅力です。 - キャラクター操作の楽しさ
ディディーとディクシーの操作感が異なり、それぞれのキャラクターの特性を活かして攻略する楽しさがあります。特にディクシーのホバリングはジャンプが難しい箇所で重宝し、これがゲーム攻略のカギとなります。 - やりこみ要素の豊富さ
通常のステージクリアだけでなく、各種アイテム集めや隠しステージの発見など、やりこみ要素が非常に豊富です。全てをコンプリートするのは簡単ではありませんが、その分達成した時の満足感はひとしおです。 - 難易度のバランス
前半のステージで徐々に慣れさせ、後半で難易度が上がる構成になっているため、初心者でも段階的に上達できます。しかし、後半は相当な難易度が設定されており、アクションゲーム好きにはやりがいが感じられます。 - ドンキーコングの不在
シリーズのファンとしては、ドンキーコングがプレイアブルキャラクターでない点に戸惑うかもしれませんが、それ以上にディディーとディクシーの活躍が光るので、新たな楽しさを発見できます。
裏技・小ネタ
- 102%達成
全てのアイテムやステージを完璧にクリアすると、達成率が102%に到達します。通常の100%を超えるこの要素は、やり込みプレイヤーにとっての究極の目標となります。 - 無料セーブの裏技
ファンキーの飛行機を利用する際、通常はコインが必要ですが、ある条件でセーブを行うことで回数を増やすことができます。これは初期のバージョンに限った技ですが、Switch版ではこの機能は変更されています。 - 隠しコインの発見
ステージ中には目に見えない隠しコインが存在します。これらを発見することで、ショップでのヒント購入に役立てられます。探索心をくすぐるこうした要素が、ゲームの面白さを倍増させます。 - アニマルフレンドの活用法
ステージによって異なるアニマルフレンドを使うことで、通常では到達できない場所に行けたり、強敵を楽に倒せるようになります。例えば、空を飛べるスコークスや水中を進むエンガードはそれぞれの場面で大いに役立ちます。 - 隠しボーナスステージ
ステージごとに隠されたボーナスステージは、通常の進行だけでは見つけにくい場所に配置されています。これらを見つけ出すことで、ゲーム全体のコンプリートを目指す際の手助けとなります。

販売情報
『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』は現在、Nintendo Switch Onlineのスーパーファミコンタイトルとしてプレイ可能です。さらに、Amazonや楽天市場でも購入可能で、レトロゲームとしての価値も高く、多くのゲーマを楽しませることができます。さらに、レトロゲーム専門店などでも中古品が見つかることがありますので、コレクションに加えたい方はぜひチェックしてみてください。
参考(出典)
スーパードンキーコング 2 (任天堂公式サイト)
スーパードンキーコング 2 (スーファミとかの部屋)
しそ
当メディアを考えた人。レトロゲームがとにかく好き。最近のゲームは目がまわる。