『かまいたちの夜×3』レビュー | 魅力たっぷりなこのゲームでハロウィンの時期にゾクッとしませんか?
目次
ひとこと
しそです。もうすぐハロウィンですね!ちょっと背筋がゾクッとするようなゲームで盛り上がりたいと思いませんか?そんなときにピッタリなのが、サウンドノベルの名作「かまいたちの夜」です。静かな山荘で起こる不思議な事件に巻き込まれ、あなたの選択次第で物語がどんどん変わっていきます。友達や恋人と一緒にプレイして、あれこれ推理しながら楽しむのもいいですよね!このハロウィンは、お家で「かまいたちの夜」なんていかがですか?笑
ゲーム概要
『かまいたちの夜×3』は、サウンドノベルの名作「かまいたちの夜」シリーズの3作目であり、シリーズ完結編として位置づけられています。舞台は「三日月島」という孤島で、プレイヤーは複数の主人公を切り替えながら、そこで発生する新たな惨劇を解明していきます。シリーズお馴染みのシルエット表現を使い、テキストとBGM、画像を駆使して物語が進行するアドベンチャー形式です。
本作では、『かまいたちの夜』と『かまいたちの夜2』のストーリーも収録されており、シリーズファンにとっては懐かしい要素が満載です。キャラクターや舞台背景の設定が継承されており、プレイヤーは一貫した世界観の中で物語を楽しむことができます。

プレイ感想
1. 複数の主人公と視点切り替えが新鮮
『かまいたちの夜×3』では、各主人公が異なる時間帯で行動し、同じ出来事を別の視点から見られるシステムが導入されています。これにより、事件の裏側や他のキャラクターの行動を深く知ることができる点がユニークです。特に、最初に選べるキャラクターがシリーズお馴染みの透ではなく、個性的な香山社長から始まることに驚かされました。
ただし、主人公たちの視点を切り替えながらプレイするため、ストーリー展開がやや冗長に感じることもあります。特定のキャラクターの視点では他のキャラの行動を重複して見なければならず、同じ内容を何度も繰り返し読むことになりがちです。これがテンポを損ねる原因になっている点が惜しい。
2. 圧倒的なエンディング数
『かまいたちの夜×3』はエンディングの数が非常に多く、選択によって結末がガラリと変わることも特徴です。グッドエンドに到達するのは困難で、ほとんどのプレイではバッドエンドに至ってしまうことが多いです。これにより、「次はどうなるんだろう?」と試行錯誤しながらプレイできる楽しさがありますが、逆に意図しないエンドばかりを繰り返すとフラストレーションを感じることもあるでしょう。
3. サウンドとビジュアルの進化
シリーズでは「青いシルエット」でのキャラクター表現が特徴的ですが、本作では3Dグラフィックが採用され、視覚的にかなりリッチになっています。背景の実写風の表現も一新され、より臨場感のある演出が施されています。ただし、一部のファンからは「表現の進化により、昔のシルエットの方が良かった」といった声も上がっています。
4. 三日月島事件の真相と犯人探し
本作の核となるシナリオ「三日月島事件の真相」では、プレイヤーが犯人を特定するシーンが最大の見どころです。特に、文字入力で直接犯人を名指しする仕様は、非常に緊張感があり、名指しに失敗するとバッドエンドに直行することも。これにより、シリアスな推理と緊張感が最後まで途切れません。
5. 古臭さと懐かしさが共存する
『かまいたちの夜×3』は、元々2006年にPS2でリリースされた作品のリメイクということもあり、ゲームのシステムやUIの古さを感じる場面があります。特に、現代のノベルゲームと比べると操作感が洗練されていないため、初見プレイヤーには少し取っ付きにくいかもしれません。しかし、シリーズファンにとっては、この古さこそが「かまいたちの夜」らしいと感じられる要素でもあります。

裏技や小ネタ
- 「ちょっとエッチな番外編」
特定の条件を満たすことで、「ちょっとエッチな番外編」というシナリオが解放される。内容はおふざけ的なもので、シリアスな本編とは一線を画すコメディ風味。 - 隠しキャラの登場
特定のエンドを複数クリアすることで、シリーズの懐かしいキャラクターが登場する隠しシナリオが出現する。このシナリオでは、そのキャラの視点で事件を振り返ることが可能。 - エンディングリストを完成させると…
すべてのエンディングを解放すると、真のエンディングとされる「ピンクの栞」が解放される。これが最も難易度の高いシナリオで、プレイヤーの推理力が試される。 - エンディング中のテキスト変更
バッドエンドに到達したとき、特定のボタンを連打することで通常とは異なるテキストが表示される。特に「監獄島のわらべ唄編」では、変わったセリフを見ることができる。 - 名作『かまいたちの夜』のオマージュ
初代『かまいたちの夜』でおなじみの「こんや、12じ、だれかがしぬ」を彷彿とさせるセリフが、本作の特定エンドで表示されることがある。シリーズファンへの隠れたサービス。

まとめ
本作は、シリーズファンにとって懐かしさと新鮮さが同居する作品です。複雑なシナリオと選択肢、そして膨大なエンディングを楽しみたい方には、ぜひ挑戦してみてほしい一作です!

販売サイト
『かまいたちの夜×3』は以下のサイトで購入可能です。
参考(出典)
しそ
当メディアを考えた人。レトロゲームがとにかく好き。最近のゲームは目がまわる。